PINGのアイアンにあるスリットの役目とは
こんにちは。
このアイアンにあるスリットは皆さんはご存知でしょうか。
引用:http://clubping.jp/product/product2016_i_blade.html
このスリットです。
PINGのアイアンを手にしたことがある方はご存知でしょうが、はじめて目にされた方もいらっしゃると思います。
このスリットは何のためにあるのでしょうか~というのが今回の記事の本題です。
スリットの役割
役割は…という話の前にPINGのフィッティングは素晴らしい。徹底している。そのようなことを耳にしたことがある方は多いでしょう。
いきなり関係のない話を…いや、これが関係あるんです!
このスリットが活きるのはフィッティングの場面です。PINGではこのようなフィッティングを行っております。
インパクト時に、クラブのソールがどのように地面にコンタクトしているかを検証します。ヘッドのソールにテープを貼り実際にスイング。テープにつく跡をチェックし、ソールの中央に跡がつくライ角を選択します。跡がトゥ寄りならフラット、ヒール寄りならアップライトを意味します。ここで大切なことは「リラックスした気持ちで、いつも通りに」。普段のスイングを心掛けましょう。
PINGではこのように適切なライ角を導いてくれます。そして、適切なライ角でクラブを製造してくれます。ちなみにライ角とは…
引用:http://www.golfclubsuuchi.com/head/lie/
しかし、ライ角を計ったら全く同じ数値の人はなかなかいません。その都度工場の金型を作り直していては生産が追いつきません。
ここで…スリットが活きてくるのです。
ライ角の調整を行うには通常生産されているアイアンをベースに行います。
引用:http://www.upisland-golf.com/koubou.html
このように通常生産されているアイアンを万力を用いてグイッグイッと力を加えて曲げていきます。もちろんアイアンには負荷がかかります…
しかし。
しかし、
このスリットがアイアンにかかる負荷を減らしてくれるのです。
他メーカーができない範囲までの調整をしてくれます。
モノづくり精神あふれるPING。アイアンを買う際には勇気がいるとは思いますが是非フィッテイングをしてみましょう~
おまけ
私はPINGが大好きです。
これは製品に対しても言えることですが、理念が何といっても大好きなんです。
2014年G30ドライバーが発売されたときメーカーの方とお話しする機会があり、その際に聞いた話なんですが、
G30といえば空気抵抗を減らす。新しい試みにチャレンジし始めたドライバーでしたよね。
それを踏まえてメーカーさんに聞いてみたんですよね「特許はとらないのですか?」と。
そしたら、特許はとりません。PINGはゴルフ界の発展を望んでいるのでPINGの技術がゴルフ界の発展になればそれでいいのです
もうね。感動しました。
こんなことがあってからPINGが好きになり、知れば知るほど好きになりました。
こんごとも素晴らしい新たな技術革新を楽しみにしているところです~